幸せの掴み方
美代子は、圭祐の苦しそうな顔を見て、

「そうね・・・・でも、お互いに、必要な時間だったんじゃないの?

 確かに柚葉は、久瀬君と再婚したけど、あれは、久瀬君の作戦勝ちって
 所だったわ!!

 圭祐君と離婚してからの柚葉を、いつも、それもさりげなく寄り添うように
 そして、菜々美にも寄り添いながら、あの二人の心の中に入り込んだのよ。

 そして、出産間際に入籍したの・・・・」

「・・・・・・・・・・」

圭祐は、美代子の話に、柚葉と湊の結婚に至るまでの経緯を聞き、
少し、驚いた。

「久瀬君は、柚葉が圭祐君の事をまだ好きなのも知って、結婚したんだから
 大した男よ!!

 元々、学生時代から、久瀬君は、柚葉を甘やかすことが上手だったの。

 久瀬君の性格もあるんだろうけど・・・・柚葉は、小さい時に、私と
 正二の喧嘩を見聞きしながら育ったのは、知っているわよね?

 離婚した後、正二が再婚するまで、正二の両親が、柚葉の面倒
 を看てくれたの・・・・

 柚葉は、両親からの愛情を貰わずに育った子で、 そんな柚葉を、
 優しく全てを包んで、愛情を注いでくれたのが、久瀬君だったのよ・・・・

 でも、久瀬君が、ある日柚葉に、手紙一つで、姿を消して、柚葉は、
 かなりショックを受けてね・・・・

 でもね・・・・久瀬君が、何で、何も言わずに姿を消したのか・・・・

 それは、久瀬君が、柚葉にした最後の我儘だったと思うの・・・・」

柚葉と湊の話は、圭祐も初めて聞く話で、二人が何故別れたのか・・・

美代子の話で、圭祐は理解した。
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