幸せの掴み方
その後、湊との電話を切り、柚葉は、これからの事は、なるようにしか
ならないと、思い始めていた。

正直、湊が渡仏した後、柚葉が湊と離婚した事が、週刊誌の記事に
なってしまい、暫く追いかけられたが、事務所の対応で
何とか記者に追いかけられる事は無くなったが・・・とにかく忙しかった。

それに、湊がいなくなって、一番、不安を抱えていたのが柚葉で、その柚葉の
心の不安を映し出すように、真之介が、夜中、1時を過ぎると、泣き始め・・・
正直、真之介の夜泣きが、柚葉には、一番堪えた。

美代子の体調は、まだまだ本調子では無く、誰にも相談できずにいたのだ。

そんな柚葉の、体力・気力の限界が来た時、倒れたのだ・・・・・

今となっては、圭祐との関係を見直すのには良いチャンスなのかも知れない

そう考えれば、柚葉は、圭祐との事は、湊、同様、友人関係になれるかも
知れない・・・・と、思い始めていた。

しかし、週刊誌の記事に関しては、湊が、この春、世界的なコンクールに
出品した作品が、賞を取り、そのせいもあって、湊と柚葉の事が、世間を
少し、賑わしていた。

その背景には、少なからずも柚葉を妬む人の事もあって、柚葉の事は、
『魔性の女』、扱いにされ、非常に驚きながらも、悔しかった!

週刊誌に柚葉の記事が載ると、素早く事務所の社長が、手を打ってくれて
すぐに静かにはなったが、柚葉を妬む人たちにとっては・・・・・
また次の機会を狙っているのかも知れない・・・・・

モデルとしての柚葉は、そこそこの位置に居るが、何せ、美代子の娘であり
菜々美の親でもあり、久瀬 湊の妻と言う肩書が、妬みを買う要因と
なっていた。

撮影でも、何度か嫌がらせを受けたこともあったが、そんな時は、必ず恭子や
社長の西川が守ってくれ、今まで大事にはならなかったのだが・・・・

改めて、柚葉は、これからの生きていくうえでの、『仕事』を、
もう一度、考えて行かなくては・・・・・と、考え始めていた。
< 271 / 310 >

この作品をシェア

pagetop