幸せの掴み方
「うっ・・・・うん・・・・・」

柚葉は、身動きが取れない体に異変を感じ、目を覚ますと、後ろから
抱きすくめられて、圭祐の腕の中に居た・・・・

一瞬、焦ったが、柚葉は、昨夜の事を想いだし、恥ずかしさが込み上げ
どうにか圭祐の腕を解いて、身支度をしようと、もそもそと動いていると

「柚葉、もう少し、寝ていろ! 第一、多分動けないぞ・・・・」

圭祐にそう言われ、真っ赤になりながら、柚葉は

「・・・・・うん・・・・解った・・・・・」

仕方なしに、柚葉はもう一度、圭祐に抱きしめられながら眠りについた。


次に目を覚ました時、圭祐は既に起きており、シャワーを浴びたのか
上半身裸に、髪をごしごしとタオルで拭きながら寝室に戻って来た。

「おはよう、目が覚めたか?」

「はい・・・おはようございます・・・・」

ボッーとしている柚葉に、圭祐は

「柚、まだ足りなかった? 何ならもう一回戦する?」

と、ニヤニヤとしながら圭祐は、柚葉を見ている・・・・

ハッと、柚葉は、自分が裸であることを思いだし、慌ててシーツを
手繰り寄せ、躰に巻いた。

「いえ・・・・大丈夫・・・です・・・・」

「ククククッ・・・・・柚葉、可愛い!!」

圭祐の言葉に、益々真っ赤になった柚葉は、昨夜の苦しそうな圭祐では
ない事に安心し

「シャ・・シャワーを貸してください・・・」

「うん、いいよ。こっちだけど、立てるか?」

柚葉は、今にも倒れそうな腰を、何とか踏ん張って立ち上がり、
バスルームへと向かった。
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