幸せの掴み方
柚葉は、そんな不安を常に持ちながらも、なるべくその気持ちに蓋をし
圭祐に対して、圭祐が嫌がることをしないように気を付けていた。

年が明け、柚葉は、久しぶりに母とご飯を食べていた。

「柚葉、あなた、誰か好きな人でも出来たの?」

母に会うのは久しぶりで、お互い忙しく、前回あってから、3か月が経っていた

「へぇ・・・何で?・・・」

「うん、ちょっと雰囲気が変わったから・・・・
 でも、もうちょっと、お洒落してもいいんじゃない?」

「・・・・うん・・・でも、なんかわかんなくて・・・・」

「メガネを止めて、コンタクトにしたら?」

「うん、コンタクトも持っているんだけど、なんか今さらって感じも
 して・・・・洋服も、何が似合うのか、良く解んなくて・・・・」

「そうね、今度、いい人紹介してあげるわ。
 私が付き合えればいいんだけど、なかなか時間が取れなくて・・・・
 そのうち紹介するわね!」

「うん、お母さん、今度、マタニティーも作るんでしょ?」

「そうなのよ!子供服だけじゃなくて、今度は、マタニティーを
 作って、売り出す予定なの!!」

美代子は、新しく手掛けている仕事を、楽しそうに話始めた。

柚葉は、母の仕事の話を聞くのが好きで、自分がバイトをしていたことも
あるせいか、母の仕事の楽しさを十分に理解していた。

母との久しぶりの時間は、楽しく、有意義な時間だった。

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