幸せの掴み方
母と別れて、柚葉は帰宅途中、携帯が鳴った。

圭祐からの電話で、

「柚葉?今どこ?」

「今、母と別れて、帰る所よ!」

「なら、こっちに来て・・・・」

圭祐の様子が可笑しいと感じ、柚葉は、すぐに行くと答え、圭祐のマンションへ
向かった。


圭祐の部屋に入ると、圭祐は、一人酒を飲んでいた。

「圭祐、どうしたの?本宅で、何かあったの?」

「・・・・・・・・・・・・・」

圭祐は、黙っていた。

こうなると、柚葉の手腕が問われることになる。

圭祐は、一度黙ってしまうと、なかなかあったことを言わない。

仕事でも、先輩達から邪魔をされた時、そうだった。

柚葉は、圭祐が話さない事を覚悟し、まずは、散らかっている部屋を
見渡し、頭の中で、段取りを組んだ。

「圭祐、少し、食べようか?圭祐の好きな、お寿司を買って来たんだけど!?」

「・・・・・うん、食べる・・・・・」

圭祐は、子供の様な様子を見せ、柚葉が買って来たお寿司をお皿に乗せ
圭祐が食べている間、柚葉はハーブティーを飲みながら、圭祐の隣で
黙って様子を窺っていた。
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