幸せの掴み方
圭祐のお腹が満たされると、圭祐は、少しずつ話、始めた。

今日の年始の挨拶で、本宅を訪れた際、相楽の親戚から、白い眼で
見られ、面と向かって、罵声も浴びさせられた事・・・・

そして、本妻と義姉からも冷たくされ、終いには、加奈子の悪口も
聞かされたこと・・・・

圭祐にとって、本宅は、針の蓆でしかなく、本当は行きたくなかったと・・・

圭祐の本音が、ポロポロと、出てきた。


「そうだね・・・・辛かったね。でも、圭祐は、頑張ったよ!!」

柚葉は、そう言いながら、圭祐の背中を撫でて、圭祐の気持ちを
落ち着かせた。

「圭祐、一度は通らなきゃならない道だと思うよ・・・・
 それを、今日、頑張ったんだから、これからは、戦うだけだよ。
 本宅に行くのが嫌なら、来年から行かなきゃいいし、圭祐のお披露目は
 今日で済んだんだから・・・・・
 あとは、その親戚連中や、本妻さん達には、仕事で圭祐が見返せば
 良いんじゃない?」

「・・・・うん、そうだよな!! 仕事で見返せばいいんだよな!!」

圭祐は、自分の心の中のものを吐き出すと、顔つきも変わり、声に
張りが出てくるのが、柚葉には解った。

柚葉は、圭祐の様子を見ながら、アルコールが入っている圭祐は
多分、眠くなっているはずだから・・・・

「圭祐、横になったら?」

「うん、柚・・・・今日は、側にいてくれるよな?」

柚葉は、にこやかに頷きながら、圭祐をベットへと促した。
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