幸せの掴み方
その後、ベットですやすやと眠る圭祐を見ながら、柚葉は、とりあえず
散らかっている部屋を、綺麗にし、掃除は明日にするつもりで、シャワーを
浴びて、圭祐の寝ているベットに、そっと入った。

柚葉が入って来たのが解ったのか、圭祐は、柚葉を抱きしめながら
再び寝息を立て始めた・・・・・

柚葉も、圭祐の寝息を聞きながら、眠りについた。




圭祐は、今年は、信二の会社に入社した手前、どうしても新年の集まりに
行かなくてはならず、気が進まないまま、相楽の敷居を跨いだ。


「あけまして、おめでとうございます。」

「圭祐、よく来たな!! 待っていたぞ!!」

信二に出迎えられて、圭祐は、信二に促されるように、親戚一同が
集まる部屋へと通された。

『ヒソヒソヒソ・・・・・・・ガヤガヤガヤ・・・・』

圭祐が部屋に入ると、全ての目が圭祐を睨んだ・・・・

圭祐は、そうなることは予測していたので、自分なりに虚勢を張り、
何食わぬ顔で、席に着いた。

「皆さん、明けましておめでとうございます。
 皆さんに、ご紹介いたします。
 ここにいる青年は、私の子で、相楽 圭祐と申します。
 昨年、秋から、わが社に入社し、ただいま頑張って仕事をしています。
 いずれは、私の後を継いでもらうことになりま・・・・・」

信二が最後まで話をする前に、親戚の一人から

「馬鹿な!! なんでそんな妾の子供に後を継がせるんだ!!
 話にならん!! 」

そう言い放った男性は、怒り心頭で、部屋を出て行った。
< 39 / 310 >

この作品をシェア

pagetop