幸せの掴み方
「皆さん、静粛に!!
 確かに、圭祐は、私と喜和子の子供ではありません。
 しかし、圭祐は、確かに私の子供で、認知もしてます。
 それに圭祐の仕事振りは、目見張るものがあり、親子といっても
 会社では、姓を変えてますから、私の息子だと知っている人間は
 ごくわずかな人間だけです。
 それに、娘の久美の婿は、医者で、私の会社を継ぐ事はありません。
 ですから、圭祐に後を継いで貰う事にしたのです。
 当然、圭祐が経営者として無理なら私は、圭祐を後継ぎにはしません、
 ですが、圭祐の仕事振りは、入社してわずか3か月で、目を見張るものが
 あります。
 これからどんどん、仕事を覚えてもらい、私は、ひいき目なしで、
 この圭祐に後を継いでもらうつもりです。
 また、圭祐には、ここにいる皆さんに、認めてもらえるように
 頑張って、会社を盛り立てて行ってもらうつもりです。
 いいかな!? 圭祐、お前からも一言。」

信二に、そう促され、圭祐は意を決して

「皆さん、初めまして、相楽 圭祐です。
 昨年の秋に、父から後継者の話を聞き、正直、戸惑いましたが、
 後継者になる、ならないより、自分なりにどこまでやれるのか、
 どこまで自分の力が発揮できるのか!?
 そのことだけを考え、この3カ月間やってきました。
 どうにか、今成果が出始めてますが、これからも意欲的に仕事に
 取組、皆さんのご期待に反するくらいの成果を出すつもりです。」

圭祐は、ここにいるすべての人間を敵に回してでも、自分は、今、
信二のいる地位に伸し上がることを心に誓った!!

こうして、相楽家での圭祐のお披露目は終わり、帰り際に信二から

「お前の手腕が、これからどんどん試されるな!!」

そう息子に声をかけた。
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