幸せの掴み方
圭祐は、相楽家への訪問の翌日から、仕事に全力を注いだ。

家の事から身の回りの事は、全て柚葉に任せ、ただひたすら仕事に励み
柚葉も、全力で支えた・・・・

柚葉と圭祐は、付き合っているといっても、どこかにデートすることも
二人で食事をしに行く事もなく、恋人らしい事は、何一つなかった。

柚葉は、そのことで、圭祐に文句や我儘一つ言わず、圭祐が仕事に
打ち込めるように、ひたすら支え続けた。

そんな柚葉を不憫に思う優香は、柚葉が圭祐のマンションへ行かない時
に、買い物やランチや夕食を食べに誘ってくれている。

陽介も、時々一緒行動し、圭祐の様子を聞いてくる・・・・

陽介も、圭祐の状態を把握しているらしく、柚葉に、

「柚ちゃん、ごめんね。寂しい思いをさせて・・・・」

「本当ですよ。相楽さん、柚葉をどう思っているんですかね!!!」

思わず、優香の語気が荒くなり、柚葉は焦って

「優香、私は、今は圭祐を支えられて、幸せよ・・・
 圭祐は、本当に今、頑張らないとだめなの・・・・
 圭祐は、誰一人、味方の居ない場所で、戦っているのよ・・・・・」

「柚葉・・・・・」

優香は、不満気だったが、陽介が

「だから、俺達が、柚ちゃんを支えて行けばいいじゃないか!?」

陽介の言葉で、柚葉は、嬉しくなり、涙が零れそうになった・・・・
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