幸せの掴み方
圭祐は、柚葉が支える中、会社内での活躍は、入社1年目にして、
配属先の営業部では、確固たる位置に君臨していた。

当然仕事が出来、イケメンと来れば、益々女性たちが放ってはおかず、
日々、飲みやデートの誘いが来たが、圭祐は、柚葉の事と、今後の事もあり、
頑なに誘いを断っていた。

圭祐は、彼女がいる事を公言していたが、それでも女性たちは
近づきたくて、圭祐を誘う・・・しかしそれは、圭祐にとって、
煩わしい事でしかなかった。

柚葉は、圭祐と付き合うようになってから、1年を過ぎても、相変わらず
圭祐中心の生活を送っていたある日、柚葉が圭祐のマンションに入ろうと
したら、声をかけられた。

「あのう・・・・もしかして、木崎 圭祐さんの彼女ですか?」

柚葉は、一瞬、何が起きているのか解らなかったが、柚葉を訪ねる
という事は、柚葉が圭祐の彼女と解って声をかけて来たのだろう・・・・

「はい、そうですが、何か用でしょうか?」

「・・・・・・・・・・・・何で・・・・・
 なんであんたなの? こっちがいくら告白したって、相手にされないなんて
 可笑しいわよ!!
 私が、振られるなんて・・・・
 ましてや、あんたなんか、地味で不細工な女じゃない!!
 なんであんたみたいなのに、私が負けなきゃなんないのよ!!」

そう女性が言い終わると、その女性は、柚葉に向かって、手を振り上げた。

バッシーン・・・・・

柚葉は、叩かれた瞬間、不味いと、思ったが、どうすることも出来なかった。

柚葉は、心を落ち着かせ、開き直って

「気が済みましたか!?
 私を叩いたところで、圭祐があなたと付き合うとは思えません。
 もうすぐ、圭祐が戻ります。知られたくなかったら、早々に
 お引き取り下さい。」

柚葉が、そう言うと、

「くっ・・・・・なんで・・・・・

「おい!! 何してる!! ってか、柚葉、大丈夫か?」

圭祐は、マンションに入ろうと思った瞬間、エントランス近くで、
女性二人が見え、一人は柚葉で、もう一人が、確か会社の女性で
彼女は、何度か圭祐に告白してきた女性だった。

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