幸せの掴み方
圭祐は、それ以後、会社内で、飲みに誘われても、女性がいる時は
頑なに参加しないようにし、

告白されても、彼女と結婚するから、付き合う事もないと、はっきり
断るようにしたお陰か、その後、圭祐のマンションに、女性が訪ねるような
事はなくなり、柚葉も一安心していた。

そして、その年の暮、相変わらず忙しい圭祐の為に、柚葉は、12月に
入ってから、ほぼ毎日、圭祐のマンションへ通い、ここ最近では、平日も
圭祐の部屋に泊まるようになり、半同棲のような状態で、忙しい圭祐を
支えていた。

そのまま年を越し、圭祐は、今年も、相楽に新年の挨拶には行ったものの
挨拶を済ませると、早々に帰って来て、柚葉の作ったお節を二人で食べた。

圭祐は、前回と違い、今回は、かなり仕事で実績を出しており、親戚たち
からも、面と向かって嫌味を言われることはなかったらしいが、
相変わらず、居心地が悪いので、早々に帰って来たのだ。

「ん・・・柚葉のお節は、美味しいな!!」

「そう!? 良かった。今年は、ちょっと頑張ってみたのよ!!」

柚葉は、勤めながらも、週1回、口コミで評判になっている先生の料理教室に
優香と通い始め、柚葉にとっても、良い息抜きになっている。

元々圭祐の事もあって、料理をしっかり学びたいと思っていたので、
昨年の秋から、二人で通い始めた。

お陰で、柚葉の料理の腕前は、随分上達し、今では圭祐の胃袋を
完全に掴んでいる・・・・・



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