幸せの掴み方
「はい、そうなります。
 ただ、父は、僕に経営者としての力がなければ、後継者にはしない
 と言ってます。
 ですから今、僕は、母方の姓を名乗って仕事をしていますので、会社内で、
 僕の正体を知っている人間は、ほとんどいません。」

「そうか・・・・君は、S.C商事の息子か・・・・・」

正二は、そう呟いた。

「圭祐君、あなたの所に、柚葉は、お嫁に行っても、大丈夫なのかしら?」

「はい、僕が、全力で守ります。」

そう圭祐は、両親に宣言してくれた。

柚葉は、その言葉だけで、圭祐に付いて行こうと、心に決めた。

柚葉の両親に会った翌日、二人で婚姻届を出し、柚葉のマンションの
引っ越しをすぐに手続し、そして柚葉は、会社を4月一杯で
退職することにした。

あくまでも自己都合にし、妊娠と圭祐との結婚は伏せて退職した。


柚葉の居た総務課では、惜しまれたが、母の会社を手伝う為と、皆から
納得してもらい、最後は快く送り出してくれた・・・・

柚葉と圭祐は、結婚式は、子供が生まれて落ち着いたら挙げる事にし
とりあえず籍だけ入れ、柚葉が圭祐のマンションに引っ越し、
圭祐が、柚葉に指輪を贈るだけの結婚だった・・・・


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