幸せの掴み方
病院に着いた時には、陣痛の間隔は、かなり縮まっており、
診察をすると、だいぶお産が進んでいることが判明し、

看護師が、

「相楽さん、これから分娩室に行きますよ!」

そう言うと、柚葉を分娩室に運び、圭祐は、柚葉が運ばれると
すぐに美代子に連絡を入れた。

美代子たちが到着する前に、圭祐が看護師に呼ばれ

「ご主人、そろそろですから、中に入ってください」

と、促され、圭祐は支度を整え、分娩室に入った。

分娩代には、柚葉が頑張っており、圭祐は柚葉の手を握り、

「柚葉、もう少しだ。頑張れ!!」

そう声をかけ、柚葉の手をしっかり握り、柚葉の額の汗を拭いて
やっていると・・・・・

「さぁー、息んで、出て来るわよ!!」

先生にそう言われ、柚葉は、力いっぱい息むと、次の瞬間

「オギャー・・・オギャー・・・オギャー・・・・」

元気な産声が聞こえた。

「おめでとうございます。元気な女の子ですよ。」

そう言われ、圭祐も柚葉も感無量だった。
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