幸せの掴み方
そんな出会いから、柚葉は、時間が出来ると、湊に呼び出され
写真を撮られた。

モデルといっても、改めてポーズを取ったりとか、スタジオでとかでは
なく、いつも自然に、散歩をしながらとか、食事をしながらとか、
あくまでも柚葉の自然体の姿を写真に収めていた。

そんな湊のモデルをするようになると、最初のうちは、湊のファンから
嫌がらせを受けたり、嫌味を言われたりしていたが、湊がすぐに
対応してくれたため、柚葉は大きな被害を被ることはなかった。

「最近、嫌がらせが無くなったのって、湊が対応してくれているの?」

「うん、大事なモデルを、虐めないで!!って。
 それに、大事な彼女だから、君たちには勝ち目はないよ!ってね」

「か・か・彼女って!・・・・・・」

柚葉は、真っ赤になりながら、そう答えると、湊は

「柚葉、僕と付き合って欲しい。
 最初に柚葉を見た時、ピンと、来たんだ!!」

「・・湊・・・・・私で良いの?」

「もちろんだよ!!柚葉、好きだよ・・・・」

「湊・・・・私も、好き!!」

湊は、柚葉にキスをし、柚葉が真っ赤になると

「今日は、僕の部屋においで!?」

その日、湊に誘われ、柚葉は、湊のマンションに初めて入った。
< 69 / 310 >

この作品をシェア

pagetop