幸せの掴み方
一方、柚葉は、麗美の罠に気が付かず、圭祐は、麗美と愛人関係に
あって、自分は邪魔者になっていることを痛感していた・・・・・

考えないようにしていても、やはり麗美の言葉に、あの写真・・・・・
柚葉は、どうしようもない穴に落ちていた・・・・

今日は、遅くならずに帰って来るはずの圭祐が、帰って来ない・・・

そんな不安を抱いていると、また携帯が鳴った。

「もしもし・・・・・」

「フフフッ・・・・一緒にパーティーへも連れて行ってもらえないなんて
 あなた、本当に妻なの?
 私が、全てあなたの代わりを務めているのよ。
 感謝して欲しいものだわ!
 だから、世間は、相楽 圭祐の妻は、私だと思っているのよ。
 早くそこから出て行ってよね!!」

麗美からの電話の後ろから、ガヤガヤと賑やかな声が聞こえていた。

きっと、麗美の言う通り、パーティー会場なのだろう・・・・

柚葉は、自分の心が壊れそうだった。

もっとも、今まで圭祐から、『好きだとも、愛している』とも言われた
事もなく、好きだと告白したのは柚葉で、結婚は子供が出来たから・・・・
そのせいで、圭祐は加奈子と上手く行っていない・・・・
今まで、いろんな女性たちからの妬みや嫌がらせを受けてきたが、
その時、圭祐は、柚葉だけだと、言ってくれていた。

でも、今回は違う・・・・・

毎日、圭祐から香、香水の匂い・・・・・考えただけでも気分が
悪くなってしまう・・・・・

そう考えたら、本当に気分が悪くなり、そのまま柚葉は、トイレで
吐いてしまった。
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