幸せの掴み方

柚葉は、圭祐に撥ね退けられて、転んだ瞬間、お腹を庇ってしまい、
思いっきり、肩を床に叩きつけた。

「柚・・・大丈夫か！！　」

湊が慌てて、柚葉に駆け寄り、抱き起すと

「うっ・・・・・」

「痛むのか！？　」

「うん、大丈夫。でも、お腹が少し・・・・・痛い・・」

「今すぐ病院へ行こう！」

湊は、携帯を取り出し、屋上のプールにいるスタッフに、柚葉が転んで
怪我をしたから、このまま病院へ連れて行くことを説明し、菜々美を
美代子の所へ連れて行くように連絡し、

美代子にも、湊は連絡し、柚葉の件と、菜々美の件を話、その後すぐに
柚葉を抱き上げ、そのまま地下駐車場に行き、病院へと向かった。


病院で診察してもらうと

「とりあえず、大丈夫ですが、大事を取って、今日一晩、入院してください」

「えっ・・・・入院ですか？」

「はい、大事を取った方が良いでしょう！」

「柚、今日は、先生の言う通りにした方が良い！」

「でも・・・・・」

「菜々美ちゃんのことなら、美代子さんに上手く連絡しておくから、
　だから今日は、大人しくしてろ！」

「うん、ありがとう　湊。ごめんね、心配かけて・・・・」

柚葉は、湊に感謝しながらも、圭祐の事が気になった。

そのまま柚葉は、入院し、湊がすべての手続きを取ってくれた。