廓にて〜ある出征兵士と女郎の一夜〜

米軍はこの後、硫黄島やさらには沖縄本島まで上陸をすることになる。


昭和二十年が明ける頃には既に日本の制海権や制空権は米軍の手の中にあった。


大陸打通作戦にせよ、中国軍や米軍などの連合軍は、まるで鬼ごっこでもするように、日本軍の先に先にと撤退していった。



犠牲を少なくするためと、南方での戦果を踏まえての判断である。



大陸打通も歩兵をひたすら送り込み、何十万の兵隊を餓死、病死、戦死させるより


陸海軍、手を取り合って能率のよい兵器と作戦を持ってすれば、犠牲者を極力ださずに済んだかもしれないのに。



それが当時の日本の軍隊なのである。





精神論で乗り越えることに限界があるということに気づかされたのは最近ではなかったか


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