【完】ダンデライオン
「パット〜…」
「ハハハ、すまんすまん。…でも、無事で良かった。ケイスも心配しきりだったからな。」
「えっ……」
ケイスさんも…?
でも確かに、ケイスさんは私が門の外に出るのを一生懸命止めてくれていた。
驚いた私にパットは目ざとく気付いたみたいだった。
「意外か?まぁケイスは結構しゃべり方がキツいところもあるからな…でも、この国のことを大切に思ってて、本当は優しいヤツなんだぞ。」
うん、そうだよね。
まだケイスさんのことはあんまり知らないけど、何となく分かるよ。
「国の中に入ったら、ケイスに顔見せに行ってやれよ。」
そう言って、パットはニッと笑った。
「…うん!」
パットと私は、微笑みあう。
………微笑みあう。
………………微笑みあう。
「……あのさぁ、」