【完】ダンデライオン
「サッサと門、開けてくんない?」
「……ハァ?お前、それが人にものを頼む態度?」
さっきまでの和やかな雰囲気はどこへやら。
睨み合いに変わってしまった。
「いや、頼まなくても開ける雰囲気だったじゃん?」
「雰囲気〜?雰囲気で門が開くわけねぇだろ。」
何なの?
大人ってこんなこと言うの?するの!?
できればパットにお願いなんてしたくない……(特に理由はない。)
でも、このままじゃ……
でも、私じゃ門は開けられない……!
「………っ!くそ…」
「オイ!!今くそって言っただろ!?何だその態度!!」
パットがまた色々と突っかかってくるけど、ここは仕方ない…。
お願いしよう…。
「…門を開けてください……お願いします」
折れるなら早く言わないと、だんだん言いにくくなる。
突然の私のお願いにパットはビックリしたみたいだったけど、すごく機嫌が良くなった。
「よ、よし!開けてやろう!」
…すごく嬉しそう。
そしてパットは、左手の人差し指をクイ、と門に向けて曲げた。
門が、魔法によってゆっくり開いていく。