【完】ダンデライオン
暑い外から戻ってくる。
家の中の方が、まだ少し涼しかった。
「ただいまー」
「おかえりー。…帰ってくるの早いのね。」
おばあちゃんは口に出して言いはしないものの、「もう帰ってきたのかよ……」って顔をしてる。
…ヒドイ。
おばあちゃんは暖炉の間で本を読んでいたみたいだけど、パタン、と本を閉じた。
その本は洋書みたい。表紙は少し分厚くて、タイトルが英語で書いてある。
おばあちゃんは英語で書いてある本が読めるのか…と感心した。
おばあちゃんは、ニコニコしながら私に話しかける。
「たんぽぽちゃん、そろそろ夕ご飯にしようと思うんだけど…どうかしら?」
食べられそう?」
「あっ、うん!」
おばあちゃんはスッと立ち上がるとキッチンに入っていった。
私もお手伝いをしようとキッチンに着いていくけど、おばあちゃんに「待ってて良いよ」と言われる。
その手には、「そうめん」の袋が。
……夕ご飯もそうめんか…。
うーん、出来上がるまでヒマだなぁ。
……あっ!そうだ!
「ねぇ!夕ご飯まで、おばあちゃん家の中を探検しても良い?」
「良いわよ。あ、でも……2階の奥の部屋は入らないでね?」
ニコニコしていたおばあちゃんが、急に真顔になった。その変化に私は少し戸惑う。
「えっ?……うん。」
そんな真剣な顔して…何かあるの…?
おばあちゃんはニコッと笑って理由を説明してくれた。
「たんぽぽちゃんが来るっていうから、色んなものをあの部屋に色々片付けたのよー」
「あぁ、そういうことね!OK!」
なーんだ、そういうことか。
私は夕ご飯が出来るまでの間、家の中の探検に向かった。