【完】ダンデライオン
席を立とうとすると、ケイスさんが気付いたみたいで先に席を立った。
私のこれからの行動は、察しがついているみたい。
「もう、行くのね」
「はい。」
「気をつけて」
「ありがとうございます」
これだけのわずかな言葉のやり取りでも、通じ合っている感じがする。
「何かあったら、またココに来てね」
ニコニコしながら、手を振ってくれているケイスさんに手を振り返しながら、私はカフェを出発した。
カフェを過ぎて少し歩くと、ケイスさんが指差した角がある。
あの角を左に曲がって…ウィルさんのお家へ……。
どれだけの距離を歩くことになるのか…不安だけど、とりあえず行ってみようと決めた。
ひとまず、角には少し歩いてたどり着いた。
「ふぅ…ここを、左っと…」
ちゃんと左に曲がって、これから先は真っ直ぐ。
通りを曲がってからは、住居地が広がっていた。
雪の国の家は、5階建てくらいの建物がほとんどで、アパートっぽくなっているみたい。
「あ、そういえば…どんな家か聞くの忘れたけど…アパートとかだったらどうしよ…」
もうちょっと詳しく聞けば良かった。
たどり着くことができるのかなぁ……?