【完】ダンデライオン






「占い…ですか。あの、ウィルさんのもとにたどり着くのは人によって時間が違うって聞いたんですけど……」





「あぁ、そうね。そういう魔法をかけてあるの。たんぽぽちゃんには、私が興味があってたからスグ会えるようにしたの。」





「そ、うなんですか。」




「えぇ。」




そこまで話すと、ウィルさんは紅茶をすすった。
私も、ティーカップに口をつける。




「ん……?」




私は、紅茶に詳しくないんだけどなんとなく分かる。

おばあちゃんの家で飲んだヤツとは違う。




茶葉が違うって言うの…?
それか、淹れ方ってやつ…?




私がモンモンと考えていると、ウィルさんが気付いたみたいで「あぁ!」と声をあげた。





「これはね、ローズティーよ。」




「ローズティー?」




バラの紅茶ってこと?




「姉さんの家に咲いてるバラがあるでしょう?アレを使ってるのよ。」




そういえば、おばあちゃんの家にはバラの花が沢山咲いていたな…。




とても香りがよくて、上品。




おばあちゃんは、結構さっぱりした飲み口の紅茶を飲んでいたから、やっぱり似てるようで結構違うんだなぁ……




そんなことを考えながらローズティーに夢中になっていると、ウィルさんが私をじっと見ていることに気付いた。




ふとテーブルの上を見ると、さっきまではなかった大きな水晶玉がある。



いかにも占い師って感じの。





「…あの、占いってその水晶でするんですか?」




「えぇ。何か知りたいこと、ある?」




「えっ」





そ、そんなこと突然言われても……そんなつもりで来てないしなぁ。










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