【完】ダンデライオン




言葉を?おばあちゃんから?
どれのことだろう…




「えぇっと…ことわざとかのことですか?」




「ことわざ…?……ふふっ、あはは!何それ!違うわよー!」




爆笑された。
違うんなら、どれだろう??




「そうねぇ……たんぽぽちゃんみたいな異世界の人には、呪文…とかで説明しているかな?」




「呪文…?あぁあっ!あります!」




呪文なら、おばあちゃんに教わった。
「モール」だ。ちゃんと覚えてる。




ウィルさんは、私の返事を聞いて頷いた。




「やっぱり…姉さんはたんぽぽちゃんにもシークを教えてあるのね。」




「シーク……?」




初めて聞く言葉に、ウィルさんは丁寧に質問してくれた。




「シークって言うのは、いわゆる呪文みたいなものね。この国の人たちには、一人ひとつずつシークが与えられるの。」




ただ、シークをこの国の人たちが使うのは、めったにないことで……


人生の中で、誰もが必ずこの言葉が必要になる時がくる。
その時のための呪文らしい。



でも、この「必要になる時」、っていうのも具体例はなくて曖昧なものみたい。




「そのシークを、異世界の人であるたんぽぽちゃんに教える理由はただ一つ。……いつか、この世界でたんぽぽちゃんのシークが必要になる時がくるからよ。」








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