【完】ダンデライオン
そういえば、おばあちゃんに呪文を忘れてないでと言われたことを思い出した。
「そういえば…そんなことを言われました。」
「ふふ、そう…。」
ウィルさんはティーカップを手に取り、ローズティーをすする。
私も、同じくして喉を潤した。
ティーカップをゆらめくローズティーを見ながら、ウィルさんは話しだした。
「私たちは、昔は一緒にここに住んでいたの。姉さんには、シークという呪文をこの国の人に与える役割があったの。そして、私は占いね。」
「シークを与える…?それに、占い…」
私の問いに、ウィルさんはハッとした顔をした。
「あぁ、まだちゃんと話してなかったよね。ごめんね。」
「あ、いや……聞いても、良いんですか?」
「聞いてほしいな。私と、姉さんのこと。」