【完】ダンデライオン







「それから、国王が永遠の命を得る魔法をかけた。そこから…この国の春はなくなってしまったわ。」



ウィルさんの顔がだんだん険しく、辛そうになってきた。
眉間にシワが寄っている。




「……今って、ウィルさんは何歳で年がとらなくなるかを国の人に教えてるんですよね…?」





「そりゃあね……年をとらなくなって以降は、占うようなこともないから。」




ウィルさんは、苦笑いをした。


まぁ、言われてみれば右胸を貫かれることはなければ命の危険はないんだしね……。




「でも…あの年をとらなくなる年齢って言うのは本当に不思議なのよ。人によって全然違うの。自分の親よりも年をとってから、年をとらなくなる人もいるのよ。」



へぇ……。
本当に分からないんだな。


ちょっと、好奇心がわいて質問してみることにした。





「私がこの国の人だったら、何歳で年をとらなくなりますか?」




ウィルさんは、ちょっとビックリしたみたいだけど、ニッコリ笑って承諾してくれた。




そして、水晶玉に向けて左手の手のひらを撫でるように動かす。


水晶玉の中で、また青い煙が漂う。




「この煙を答えが出ていてね、それを私が読み取るのよ。」




ってウィルさんは教えてくれたけど、私では全く読み取れない。

やっぱ、占い師ってすごい!









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