【完】ダンデライオン
「私はね…姉さんの未来を遊びで占ってしまってから、いつか姉さんが異世界に行ってしまうことを知って、怖くてたまらなかった……」
「え……」
「姉さんが大好きだからこそ、いつか来るだろう別れを受け入れる勇気がなかった……」
ウィルさんの目から、ポロ…と涙が落ちた。
「この時がずっと続いてほしいと願った幸せな時間のまま、時が止まれば……と思ってた。私にとってのその年齢は、15歳だった。」
私の、この国での年をとらなくなる年齢と…同じ。
その時から、この人はおばあちゃんとの別れに怯えていたんだろう……。
ウィルさんが目の前で泣いてるのに、何て言えば良いのか分からず戸惑う。
ウィルさんは、涙を指で拭うと「ごめんね、」と謝った。
そして、笑った。
「でもね…姉さんがいない今となっては、時間が流れようと流れてなくても…どうでも良いの。」
「どうでも…?」
「えぇ。この国を出ていった者は、二度と家族とは接触できないという決まりがあるの……姉さんにとって、エルノは孫だから良いみたいだけど、私は妹だから。」
もう、おばあちゃんとは二度と会えないから、時が流れていても、そうでなくても…どうでも良いという意味か……。
いきすぎてる気はするけど、おばあちゃんのことが、それだけ好きだったんだろうな…