【完】ダンデライオン
そろそろ出発だと、ウィルさんの家を出た。
さっきまで歩いてきた道が見える。
ウィルさんも、お見送りをすると外まで出てきてくれた。
「じゃあね、たんぽぽちゃん!また遊びにきてね!角を曲がったらすぐ着くようにするからー」
やっぱり、ウィルさんの裁量で曲がり角から家までの距離が違うんだ……。
なんか、この人自分の気分とかでやってそうだな……と勝手に疑う。
さて、もう行こう。
「では、ありがとうございました!」
「いえいえ!こちらこそ!また来てね」
ぺこりと会釈をすると、私はもと来た方へと歩き出した。
ウィルさんは、私が見えなくなるまで見送りをしてくれていた。
曲がり角で、見えなくなる前に大きく手をふった。
ウィルさんも、手をふり返してくれた。
そうして、私はおばあちゃんの妹、ウィルさんのもとを後にした。
おばあちゃんに似て、素敵な人だった。
いつか、ウィルさんがおばあちゃんに会えれば良いのに…と思わずにはいられなかった。
「ふぅ……」
道路の端で、少し一息。
これから、どうしようかなぁ…。