【完】ダンデライオン
私はパット2号にすごい勢いで質問責めにした。
「ええっ!?何で入って良いんですか!?私のこと、信じてるんですか!?」
「はぁ?」
確かに、パット2号からしたら、何で入って良いのか…とか聞かれても困ると思う。
でも、なぜパットそっくりの見た目のくせに、パットのように国防精神がないのか…!!
張り合いがない!!
パットは、手元にメモを持っていて、ページをペラリとめくった。
「エルノ王子直々のお客様だと聞いている。春川たんぽぽという全身黒ずくめの少女が来たらお城の中に通して良いと。」
「あぁー…」
エルノが事前に言っておいてくれたのか…。
なんだ、パット2号の職務怠慢かと思っちゃった☆
さっき、私の全身を見てたのも、黒ずくめかどうかを見てたんだろう……。
なんか私、自意識過剰で恥ずかしいんですけど…!
とりあえず、お城の中には苦労せず入れることになった。
だけど、門を通過する前に私にはパット2号に聞いておきたいことがある。
「あの……」
「何だ?」
「国の入口の門番やってるパットの、兄弟ですか…?」
私が、気になっていること…。
それは、パット2号とパットの関係性だった。
「パット…?あぁ、俺のイトコだ。」
「イトコォー!?」
驚きのあまり、つい大声が出てしまった……。
イトコにしては似すぎでしょ!?
双子レベルなんですけど!
そんな私のモンモンとした気持ちを知らず、パット2号は不思議そう。
「何だよ、大声だして」
「イエ……アリガトーゴザイマス。」
変なモヤっと感が残りつつ、私はお城の中へと足を進めた。