【完】ダンデライオン
エルノは私にイスに座るよう誘導した。
昨日も座った、丸テーブルの側に2つ置かれたイス。よく沈みこむイスだと記憶している。
エルノは嬉しそうにニコニコしていたけど、不意にキリッとした顔に変わった。
「ねぇ、たんぽぽ。」
急に真剣な顔になったからビックリした。
「えっ、なに…?」
「おばあさまのところに行くって言って昨日は帰ってしまったけど、何か、手がかりとかあった?」
あぁ、そっか……。
エルノは手がかりを待っていたんだ…。
昨日は何も分からない状態だったけど、色んな話を聞いてだいぶ状況はつかめた。
さて、どこから説明しようか……
「えっと…おばあちゃんからは、主に昔の話を聞いたの。」
「昔のこと…?」
手がかりとはほど遠い話だけど、エルノは納得したようだった。
「あぁ…たんぽぽは、やっぱりこの国のことを知らなかったからね。」
「うん。国王のことや、女王のこと……マグノアと一緒に住んでたこととか…」
聞いてきたことを具体的に話すと、エルノは苦虫を噛みつぶしたような…そんな顔をしていた。
多分、エルノにとっては嬉しいとか楽しくなるような話じゃないだろうなぁ…。