【完】ダンデライオン




それでも、聞いておかなればならないことがあった。



「ねぇ、エルノは、お父さんやお母さんのことは記憶があるの?」




私の突然の質問にも関わらず、エルノは答えようとしてくれているみたいで考え込んでいた。





「いや……ない、かな。気がついた頃には、僕は一人だった。」





「そう…なんだ……。」




ということは、やっぱり国王の死のことについては、マグノアに聞かないと分からないということか……。





そういえば、エルノにまだ言っていないことが一つだけあった。
おばあちゃんと、ウィルさんに言われた「可能性」。




「あ、あとね…一つだけ、手がかりがあるの。」




「え…?」



エルノは驚いた顔をしていた。
キレイな顔をしているのに、ちょっとマヌケな顔になっている。




「おばあちゃんとウィルさんに、魔法をとく可能性が、私だって言われた。」




「たんぽぽが…?」




「そう…。」











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