【完】ダンデライオン
「………」
「………」
エルノは急に黙りこんだ。
何だろ?なんか気まずい……
「ウィルさんってさ……」
「え?」
何?突然?
しかもウィルさんのこと??
「おばあさまの妹、だよね」
「う、うん。そう聞いたよ?」
「そっか……」
エルノはまた黙りこんだ。
……な、何が聞きたかったんだろう……?
無言になった合間を見て、執事みたいなおじいさんが、ティーセットを持ってきてくれた。
空気が読める人だな、と感心した。
エルノは魔法で紅茶を準備し、私と自分のティーカップに注いだ。
お礼を言って、紅茶を一口。
おばあちゃんの家の紅茶とも、ウィルさんの家で飲んだ紅茶とも違う風味。
なんか、濃厚な味わいと深み。
なんか、ものすごく高級な紅茶みたいな…。
エルノも一口紅茶をすすった。
「おばあさまからよく、ウィルさんにってバラの花を預かるんだ。」
「バラ?」
「うん。バラを妹にあげたいっていう理由で、おばあさまは家で育ててるんだって。」