【完】ダンデライオン
おばあちゃんがバラを、ウィルさんのために…?
「それって…!」
「うん。おばあさまがウィルさんに会えない理由は知ってるよね?」
それは、この国を出て行った者は二度と家族と接触できないという決まり。
私が頷くと、エルノも頷いた。
「そう。おばあさまは、ウィルさんが寂しくないように。ずっと、バラの花を贈っているんだ。」
そうだったんだ……。
そのバラを、ウィルさんはどうしているか知っているかをエルノに聞くと、エルノは首を振った。
「ウィルさんは、そのバラでローズティーを作っていつも飲んでるんだよ」
それを聞いて、エルノは嬉しそうに微笑んだ。
「たんぽぽ、僕はね…あの二人の絆は、何より強いと思うんだ。例え会えない時も、お互いのことを想っている。」
「私も、そう思うよ…」
私がそう答えると、エルノは頷いた。
「二人はそれぞれ、別の世界に住んでいながら…たんぽぽに可能性を見出した。それって、とても大きな意味を持つんだ。」
「大きな意味……?」
「あの二人は、この国でも有名な占い師だからね。きっと…たんぽぽには、何かあるんだと思うよ。」
そ、そんな期待されても困るんだけどなぁ…。
言えないけど。