【完】ダンデライオン





夕ご飯を二人で食べて、ローカル番組をやっているテレビを見て。




ものすごく広いお風呂で遊んで、湯上りにバニラアイスを食べる。





私が好きだと思っておばあちゃんがアイスを買ってきてくれたらしい。
うーん、幸せ!





しばらく、たいした目的はないものの、二人でテレビを見ていた。
そしたら、おばあちゃんが突然話しかけてきた。






「ねぇ、たんぽぽちゃんはさぁ……」






「んー?」





「まだ魔法とか信じてるの?」






「えぇ…?」





そんな話題が出てくる素振りは全くなかったのに。



突然出てきた話題にちょっとビックリして、アイスが手から滑り落ちそうになる。




…何とか持ちこたえたけど。







なんか、すごく嫌な話題だ…。
昔は、よくこの話題で友達にからかわれたことを思い出す…。





「魔法使いになりたい」という、私の中で黒歴史と化した過去。




それを、おばあちゃんはからかっているのかもしれない、と思った。






最近は、割と笑い飛ばせるようになったものの……散々からかわれたのは最早トラウマだった。




出来れば触れられたくない…。
それが正直なところだった。







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