【完】ダンデライオン
「たんぽぽは、初めて来た国の、初対面の僕の話を一生懸命に聞いてくれて……力になろうとしてくれた。」
「そんなこと…!」
エルノは、首を振って「そんなことあるから」と否定した。
エルノの両手に包まれた左手が、だんだん熱くなっていくのを感じる……
は、恥ずかしい……
「常に僕や、色んな人の気持ちを考えて、同調してくれる。そして、手立てを考えてくれる……たんぽぽみたいな優しさを持つ人を、春みたいだって言うのかな?」
「い、いやっ!それは分からないけど!!」
面と向かってほめられると、すごく照れる。
「春みたいだって言うのかな?」とか聞かれても…分からないし。
ってゆうかエルノは春を知らないでしょうが!!
エルノは、あまり自分の発言を気にしていないみたいで、私からまともな答えが得られなくても気にしてないみたいだった。
「たんぽぽは、今まで出会ったことのない人物なんだ。春、約束の指切り…知らないことを沢山教えてくれた。僕は、君といれば……」
そこまで言って、エルノは言葉を止めた。