【完】ダンデライオン
その部屋の扉は、変わらず閉まっている。
でも、やっぱりドアの下から煙のようなものがうっすらと見える。
…この部屋は何なんだろう…。
さっきの、「魔法」とか「おばあちゃんが魔女」とか、関係があるのかな…?
おばあちゃんは、部屋の前まで来ると説明してくれた。
「ここの部屋、実は私の部屋なのよ。」
「えっ……?おばあちゃんの部屋?」
えぇ、と穏やかに微笑むおばあちゃん。
まだ、ドアのノブには手は触れられていない。
「これから、私の秘密を…たんぽぽちゃんだけに言っても良いかしら?」
「え…?う、うん……」
私の返事とともに、その部屋のドアが開けられた。
開けた瞬間、室内から流れ出る冷気。
エアコンなんてものではなく、本当に雪が降っているかのような温度。
きっと、さっきまでドアの下の隙間から見えていた煙は、この冷気。
「えっ……?これは…!?」
そこには、私が見たことのないおばあちゃんがいた。
「魔女の部屋へ、ようこそ。」