【完】ダンデライオン
それから大広間で向かい、小さな丸テーブルで二人で夕食を食べた。
ご飯も、まだ何なのか分からないものも出るけど食べることが出来ている。
だんだんと、この状況に慣れてきている自分を感じる。
食事が終わって、部屋に戻ろうとしたんだけど、エルノに引きとめられた。
「あのさ、たんぽぽ……」
「うん?」
エルノは少し照れているみたいで、視線が合うことがない。
手元も少しモジモジとしてたけど、覚悟を決めたようでグッと握りこぶしを作った。
「今日は天気が良かったから、きっと空がキレイだと思うんだ。……一緒に、見ない?」
「空…?」
そういえば昨日は爆睡してたし、この国は曇ってることが多いみたいだから今日みたいな天気は珍しいのかもしれない。
この国は白夜のように陽が沈まないと言っていた。
夜の様子にも興味がある。
「うん、見てみたいな」
そう答えると、また嬉しそうに笑う。
「そっか!良かった!じゃあ…早速だけど行こうか」
差し出された手を受け取り、私とエルノは外へと向かった。
エルノが連れてきてくれたのは、中庭のようなところだった。
お城の敷地の中で、病院の中庭みたいな雰囲気。
ベンチなども置いてある。