【完】ダンデライオン
「そう、なんだ……たんぽぽも、魔法が……。」
「う、うん……」
エルノは戸惑っているみたいで、言わなければ良かったかな…と少し後悔した。
でも、エルノはニコリと私に笑いかけた。
「何となく、そんな気がしてたんだ……。たんぽぽは、僕の母に少しだけ似ているから。」
「え……?」
そんな気がしていた?
お母さんに似ているから??
エルノは、確かめるように頷いた。
「僕の母は、とても魔力が強くてね…。たんぽぽも、もしかしてって思ってた。……ただの、カンだけどね。」
うーん……皆が似たようなことを言うんだけど、そんなに似てるのかな…?
「なんかね、結構色んな人にそう言われるんだ…でも、似てるから魔力が同じように強いとか、ありえないでしょ」
そう言った私に、エルノは真剣な顔で否定した。
「そんなことないよ。ここは、たんぽぽの世界とは同じ場所ではないから……互いの世界で、同じ遺伝子を持っている人がいるって言われてるんだ。」
「い、遺伝子……?」
な、なんかまたスゴイ言葉が出てきた……
「そう。だから、この国の人がたんぽぽと僕の母が似てると言うのであれば…遺伝子が似てるとか、同じとか……だから魔法が使えるのかもね。」
エルノにそう言われて、マグノアから聞いたことを思い出す。
手鏡を与えても、魔法を使えるかどうかは人それぞれらしい。
だからテストが必要だった、と。
そう言っていた。