【完】ダンデライオン
私たちは結局、延々と空を無言で眺めるというホラーな光景を続けていた。
でも、私の突然のクシャミがエルノをハッとさせたらしくお開きになった。
そしてエルノに部屋まで送ってもらって今に至る。
部屋に戻ってきて、バフン…と音を立ててベッドにダイブする。
そして、柔らかいベッドに包まれて、今日も思考にうもれる。
………とりあえず、昨日の謎はだいたい解明できた。
でも……昨日よりも色んなことを知っても、それでもまだ分からないことだらけ。
人生って、こんなものなんだろうか……。
「うーん………」
私は、ゴロリと寝返りを打つ。
エルノの望みはこの国が春を取り戻すこと。魔法で止まっている、この雪の国の時間を、再び動き出すようにすること。
その魔法を解く可能性として、手鏡を持ってこの雪の国へ行くようと……おばあちゃんに仕向けられた私。
きっと、私はキーポイントになるんだろうな……多分。
雪の国の魔法を解くことは、エルノの望みであり、全員の願いだろうと思う。
それは、一日でも早い方が良いに決まってる。
だけど、きっとその日がきたら、私は雪の国にはいられないと思う。
私が、この国にいることを望めば出来るかもしれないけど……。
今は、決められない。
だけど、いつか来るだろう別れの日を、私はどうやって受け入れればいんだろう……
それを考えながら、私は眠りに落ちた。