【完】ダンデライオン
そろそろ、本題に入ろうと決意して、話題をふる。
「あの…ケイスさん、私に会いにきてくれたんですか…?」
私の言葉に、ケイスさんは思い出したように「あっ!」と声をあげた。
その声が大きくて、ちょっとビックリした。
「そうそう!たんぽぽに聞きたいことと言いたいことがあって来たのよー」
「聞きたいことと、言いたいこと??」
何だろう?
考え込む私に、ケイスさんはイスに座るよう促す。
私もケイスさんも初めて入る謁見の間なのに、ケイスさんは我が物顔をしてる……。
向かい合うように置かれてあるイスに二人で座る。
ケイスさんは座るなり足を組み、フー…と一息をついた。
私は、何となく緊張して固まる。
「そう。まずは聞きたいこと、聞いて良い?」
「どうぞ…?」
「あのさー、たんぽぽ…って、何度かこの国の塀の外に出てない?」
「えっ?……いや…」
森へ行くとか言ってはいけないとエルノに言われてた。
何とか誤魔化そうと思ったけど、ケイスさんは何かの確信を得ていたらしい。
私の返事を聞いたケイスさんは、ジロリと私を睨むように見る。
美人な分、迫力が増す。
……怖い。
「本当のこと言って。誰にも言わないから。」
「………ハイ。」
私は、正直に白状した。