【完】ダンデライオン
私は居心地の悪さもあって、席から立ち上がる。
「じゃ、じゃあ……私一人でマグノアのところに行ってくるね……」
「あ…たんぽぽ、」
「ん…?」
エルノは何か言いたそうにした後、一瞬何かに迷ったように視線が泳いだ。
「今、門番たちがかなり警戒してる…今は行かない方が良いかもしれないよ」
そんなこと言われても……。
私の知りたいことは、マグノアしか知らないんだもん。
行くしかない。
「私は行くから。嫌なら来なくて良いよ」
エルノが困った顔をする。
ちょっとイラっとしてしまって、嫌な言い方をしてしまった…と思ったけど、私も後には引けない。
「じゃ……私、行くから」
エルノは何か言いたげなまま、私が立ち去るのを見送っていた。
なぜ、こんな風にすれ違ってしまうのか……
そう嘆きそうになるのを、私はグッと我慢した。