【完】ダンデライオン






今日は、昨日の空と打って変わって、泣き出しそうな空模様だった。
雲は重く重なり、雪が今にも降りだしそうだった。




部屋の窓から空を見上げ、私はポツリとつぶやいた。




「……雪、降るのかな」





鏡を持って、身支度をする。
今日はおばあちゃんの黒いローブを着ようと、なんとなく思った。





そしていつも通り、抜け穴を通って森へと出た。





マグノアを呼ぼうと思った時、雪が降りだした。





最初はハラハラと舞っていた雪が、だんだん吹雪みたいになってきた。




「そう言えば、雪の国に初めてきた時もこんな感じだったなぁ……」





何だか、あの日が遠い昔のよくに感じる。
何だかんだで、この国のことに慣れてきたからかな……?





さて、マグノアを呼ぼうかな……。





「マグノアー!!!!」





私の大声が、森に響く。





そして少しの間を経て、聞こえてくる足音。
今日も、来てくれた。











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