【完】ダンデライオン
『だから、サッサと聞け。』
……腹が立つほどの上から目線。
でも、嫌いになれない。
「あのさ……国王が亡くなった理由って、何なの…?」
『…!』
国王というキーワードを口に出した瞬間、マグノアの反応が変わった。
明らかに顔が強張った。
『それは………』
「お願い。マグノア……私に、本当のことを教えて。」
『………情けない話だ。お前には聞かせたくない。』
マグノアは、一向に話してくれない。
私は、マグノアの言葉で真実を知りたい一心で説得する。
「マグノアは、情けない話って言ってるけど…本当にそうなの?本当は、一人で抱えてる何かがあるんじゃないの……?」
『!!』
マグノアは、バッと私を見た。
……多分、当たっている。
『……私の、罪の話だ。』
「はは……50年たってるんでしょ…?もう時効だよ。」
笑いながらそう言うと、マグノアの目が不安げに揺れた。
何となく分かる。
本当は辛くて、本当は、誰かに聞いてほしいんだと。
「私は、マグノアのことが大切なんだよ…。だから、一人で抱えないでほしい。……その辛さを分けてほしい。」
マグノアは、うつむいてしまった。
そしてついに。
『時効ではあっても…私の罪の話には変わりないが……聞いてくれるか?』
その声は、泣きそうに震えていた。