【完】ダンデライオン






『だから、サッサと聞け。』





……腹が立つほどの上から目線。
でも、嫌いになれない。





「あのさ……国王が亡くなった理由って、何なの…?」




『…!』





国王というキーワードを口に出した瞬間、マグノアの反応が変わった。
明らかに顔が強張った。





『それは………』






「お願い。マグノア……私に、本当のことを教えて。」






『………情けない話だ。お前には聞かせたくない。』





マグノアは、一向に話してくれない。
私は、マグノアの言葉で真実を知りたい一心で説得する。






「マグノアは、情けない話って言ってるけど…本当にそうなの?本当は、一人で抱えてる何かがあるんじゃないの……?」





『!!』





マグノアは、バッと私を見た。
……多分、当たっている。





『……私の、罪の話だ。』





「はは……50年たってるんでしょ…?もう時効だよ。」




笑いながらそう言うと、マグノアの目が不安げに揺れた。
何となく分かる。



本当は辛くて、本当は、誰かに聞いてほしいんだと。





「私は、マグノアのことが大切なんだよ…。だから、一人で抱えないでほしい。……その辛さを分けてほしい。」





マグノアは、うつむいてしまった。



そしてついに。






『時効ではあっても…私の罪の話には変わりないが……聞いてくれるか?』







その声は、泣きそうに震えていた。









< 260 / 286 >

この作品をシェア

pagetop