【完】ダンデライオン







マグノアは、ポツリポツリと話しだした。




『昨日も話したが……国王は、愛する女王と永遠に生きたい、一緒にいたいと願っていた。』





それは私もウィルさんからも聞いたところだった。
頷くと、マグノアは話を進める。





『長い時間をかけ、部屋や書庫にこもりっきりになりながら国王は魔法を調べ…魔法をかけた。』






『だが……その魔法をかける数秒前に…女王は亡くなってしまった。』





「……うん。それから…国王は、どうしたの?」





私が話を催促すると、少し沈黙して、また話しだした。




少し雪がやんだ。





『……国王は、女性のことを聞かれてすぐ女王の部屋に向かった。その時、自分の魔法が女王にはかかっていないことを確信しながら……。』






『私はその時、女王の部屋にいたんだが………国王が、部屋にすごく怖い顔をして入ってきた。』





マグノアの話が途切れた間に、そっと一息をつく…。
何だか、うまく呼吸ができない気がする。





そんな私の様子には気付かないようで、マグノアは話を続けた。





『国王は部屋に入ってきて、ベッドの上の女王の手を取った。』





手を握るのは、二人の愛情表現だった……。





『国王は、もう目覚めない女王のお顔を見て……ハッとした顔をした。そして…部屋を出て行った。』





「………?」






部屋を出て行った……?
国王はどこに行ったんだろう……?











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