【完】ダンデライオン






私が、どうするべきかとマグノアの様子を見ている間に、エルノの怒号が響く。





「もうここにいなくても良い!!お前たちは持ち場に戻れ!!」




エルノはものすごく怒っていて、空気がビリビリと震える。




門番さんたちは、「ひぃ」と小さく声をあげて、挨拶をしながら走り去っていった。





マグノアはその間も継続的に、苦しそうにうめき声があがる。





『ゔぁああぁ……ぐぅっ……』





「……っ!」




猛毒って言ってたし、辛そうで、もう……こんなマグノア、見てられない。




私も、猛毒にやられたって良い。
私はマグノアに刺さっている、矢を抜こうとした。




エルノは私を止めようとしたけど、私はそれを振り払って矢に手を伸ばした。
すると……




『たんぽぽ…!!!触るな…!!!!』




「!!」





マグノアは猛毒のせいで動けないけど、すごい形相と剣幕で、私が矢を抜こうとしたのを拒否した。





「で、でも!!このままじゃマグノアが…!」




マグノアは、苦しそうにしているけど、私をじっと見つめた。




『たんぽぽ……よく聞け…。私にも永遠の命の魔法はかかっている……』




「え……?」





『だから、私は右、胸を貫かない限り…死…なない……だが……お前…は、触れれば死…んでし…ま………』




「そんな………私は良いの!だって、マグノアが……!」





もう、涙があふれ出す。
マグノアを失うかもしれない……それが、こんなにも怖い。











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