【完】ダンデライオン
『…私、は……このまま毒の影響を受けながら、も…死には、しない……。』
マグノアは、永遠の命があるからこそ、いくら猛毒が体を巡っても、右胸を貫かれるまでは死なない……。
『だから……お前、が、矢を抜かなくて……良……』
私が矢を抜けば、猛毒で私は死んでしまうから。
だけど……このまま苦しみ続けるマグノアを見ていることに、耐えられそうにない。
「でも、私は……!嫌だよ!何とか出来ないの!?マグノア……嫌だよぉっ!」
泣いても、叫んでも、マグノアの苦しそうな顔は変わることがなかった。
私の涙は、全て雪の上にポタポタと染み込んでいく。
夢であってほしい……。
そう願っても、無理な話だった…。
「……たんぽぽ!」
エルノが背中から私を抱きしめた。
私を落ち着かせようとしてくれているみたい。
「たんぽぽ……落ち着いて…。マグノア、これは魔法でどうにか出来ないのかな…?」
号泣している私を見ているからか、エルノは冷静で、マグノアに魔法でどうにか出来ないかと質問した。
マグノアは、苦しそうに息をしながら、エルノに答えた。
『無理…だ、な…。この毒は……』
魔法では、この毒はどうにも出来ない。
じゃあ……どうすれば……?