【完】ダンデライオン
「マグノア……マグノアを、自由に…できないの…?」
私がそう聞くと、マグノアはフ…と笑った。
『お前…が持っ、ている手鏡………ものすごく…強い魔力…を感じ、る。それ、と…シーク……』
「シーク…!?」
おばあちゃんから教わった呪文……?
「たんぽぽ…、おばあさまからシークをもらってるの?」
エルノが驚いたように私を見た。
「う…うん。」
「そっか……」
エルノはそれを聞いてニコリと微笑む。
マグノアが、また口を開く。
『多分…だから…、昨日、は言わなか…たが、それで……この国の、魔法…とける……と、思……』
「えっ!?」
黒いローブからポケットから手鏡を取り出す。
手鏡は、とても深みがあり輝いている。
この手鏡と……シークで…、恐らく雪の国にかかっている魔法もとくことができる……。
本当に……?
ううん、私は、マグノアを信じる。
『手鏡を……空、に向けろ…そして、呪文……を…』
マグノアの言う通りに、手鏡を右手に持って空に向ける。
雪が降り続ける、鉛色の空へ。
すると、私の右腕の左側に、エルノの左手がすっと掲げられた。