【完】ダンデライオン
ダラダラと毎日を過ごしていたって、時間が経つのはあっという間。
進級したばかりだったと思っていたら、もう夏が近づいていた。
その頃、示し合わせたかのようにおばあちゃんから手紙が届いた。
『夏休み、久々におばあちゃんの家に遊びに来ませんか』という内容の、お泊りの誘いの手紙だった。
ママにもその手紙を見せると、表立って嫌な顔とかはしなかった。
だけど、ママは行く気がないみたいだった。
おばあちゃん家はママの実家でもあるのに、ママがおばあちゃん家に行きたがることはなかった。
結構な田舎だから嫌だ…とかあるのかな?
でも、私は遊びに行きたいと言い張った。
何となく、おばあちゃんに会いたくなったから。
ママは、「受験生でしょ!」とか「夏休みの課題が出来なくなっちゃうわよ!?」とか色々ガミガミと言ってたけど。
『おばあちゃん家に行っても計画を立てて、課題は毎日必ずやる!受験勉強も(それなりに)頑張る!』っていう条件で、1週間。
おばあちゃん家に泊まりに行く許可をもらった。
多分、ママは私が家に戻ってきたら夏期講習にガンガン行かせて遅れを取り戻すつもりだと思う。
そのために私の要求を飲んだんだろうけど。
一生懸命ママとパパを説得して、結局私はおばあちゃん家に行けることになった。