【完】ダンデライオン
「ダメかな??」
すがるような目で見られて返事に困る。
「君はこの国の人じゃないから。ただの、僕の友達になってよ。」
「友達に…?」
「僕には、国民はいても友達がいない。…ダメかな?」
エルノは寂しそうな雰囲気を漂わせていた。
そっか……たった一人の王子なんだもんね…。
それに、友達もいないなんて…やっぱり、寂しいよね。
「分かった、私たちは友達だよ、エルノ!」
その瞬間、エルノはニヤッと笑った。
「やったー☆成功ー!」
「えっ……」
何、こいつ…!?
まさか、演技!?
「ちょっ…!今の!!」
「なにー?たんぽぽは僕の友達なんでしょ?さっき言ったよね?僕、しっかり覚えてるから」
「くっ…!」
ううっ!ムカつく!
すごいドヤ顔で見てくるー!
イケメンでもドヤ顔はウザいよ!!
「じゃあ、友達になったところで…隠し事はなしで話そうか。」
私を見つめたエルノは、もう笑っていなかった。