【完】ダンデライオン
だんだんママの顔つきが険しくなってきた。これは……怒ってる。
「もう!何でたんぽぽちゃんはいつもそうなのー!?」
ついにママがプンプン怒り出した。
怒り方が幼稚なんだよね…。
そして機嫌が治るまで、結構大変。
「ごめんってば!でももうどうしようもないじゃん、ママ」
ママは、はぁ……とため息をついた。
少し落ち着いたみたい。
帰りは迎えにでも来てくれるのかな?
「………帰りの切符は、自分でどうにかしなさいね?」
……怒りは静まってはいなかったようだ。
「……ハイ。」
途中までそれどころじゃなくなっていたものの、何とか電車には間に合った。
良かった…。
動き出す電車に、ホッとひと息つく。
ママはホームまでついてきて、私が見えなくなるまでずっと手を振ってくれていた。
それを見て、何だか寂しくなった。
これから4時間は、長い電車の旅。
景色を見ながら電車に揺られて、目的地に向かってただ待つだけ。
「4時間か……長いなー。」
ガタン、ゴトン。ガタン、ゴトン。
心地よい揺れに誘われて。
私は気付いたら電車内で眠っていた。