この未来を壊して下さい。【完】
その日の夜、私は練習を抜け出して倉庫へ走った。
陽輝に言われた“待ってる”がずっと引っかかっていて、一度くらいならいいかと思いながら走る。
どうせ、もともとはこうやって抜け出すつもりだったし、バレないように一応黒龍の格好をしているから大丈夫だろう。
数分後、やっと着いた倉庫。
久しぶりに見るここは、前よりも静か。
頑丈そうなシャッターの横のドアから中に入る。
そこは、私の正体がばれた場所。そして、下っ端君たちが集まっている場所。
入った瞬間騒がしくなる。
「誰だ...って黒龍!!」
ちなみに、下っ端君たちは“黒龍=私”というのを知らないらしい。
「龍河さんたち呼んで来い!!」
下っ端君の中でちょっと偉い人がそう命令する。